
シリコン添加剤中の環状シロキサン
シリコン添加剤を製造する場合、現在の技術では最終製品に特定の環状シロキサン(D4、D5、D6)が使用されています。
2018年6月27日付けEUレベルでのこれらの物質の潜在的危険性の再評価により、いくつかのシリコン添加剤が追加のラベル表示の必要性を意味します。
表示要件は、非常に高い懸念のある物質(SVHC)の含有量に関する詳細を含むEU安全データシートの第15章で明示され、環状シロキサン含有量が0.1%以上の場合、SVHC警告通知が義務付けられました。
これは付随する文書に影響するだけでなく、そのような物質が塗料やコーティング、プラスチック、印刷インキや接着剤、そしてさまざまな最終用途に使用される場合には、より厳しい労働安全衛生要件を伴う可能性があります。
0.1%の許容閾値は、各単一成分に適用され、全成分の合計に適用されないことに留意することが重要です:
D4 < 0.1%
D5 < 0.1% ⇒ SVHCラベル表示なし
D6 < 0.1%
影響を受けるシリコン添加剤を安全に容易にご使用いただくために、BYKは、精製された標準添加剤を確立し、環状シロキサン含有量が低い変性体が現在使用可能です。
これらの添加剤は、製造のさらなる段階で、VOCを含まない消泡剤の製造にも適用されているように、BYK独自のプロセスノウハウを利用した精製プロセスを経ています。
例として、以下のチャートは、一般的な工業用塗料用に2液アクリレートクリアコート中の標準添加剤BYK-306とその精製された代替BYK-3761とを比較しています。結果:表面張力と表面スリップ性は同一であり、環状シロキサンの除去は製品特性に影響を及ぼしません。
環状シロキサンの含有量が0.1%以上の標準添加剤 | 製品グループ | 環状シロキサン含有量が0.1%未満の代替品 |
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消泡剤 | ||
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表面調整剤 | ||
表面調整剤 | ||
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環状シロキサン含有量の低BYKシリコーン添加剤に関するさらなる情報が必要な場合は、お近くのBYKにお問い合わせいただくか、お問い合わせフォームを使用して直接お問い合わせください。