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よくあるご質問

熱可塑性プラスチック

熱可塑性プラスチック分野でお問い合わせの多いご質問をQ&A形式でご紹介しています。

弊社は自動車内装用の PP、ABS、ポリアミド部品を製造しています。弊社の顧客は、部品が VDA 270 および 277 テストの要件を満たすことを望んでいます。改善につながる製品のお勧めはありますか。

VOC または臭気を低減するために、弊社の添加剤 BYK-MAX P 4200 を混錬造粒工程に添加できます。添加剤 BYK-BYK-MAX P 4200 は、脱気装置と組み合わせた場合にのみ(真空脱気装置と組み合わせればより一層)効果があるため、射出成形時の添加には適さず、その前の混錬、造粒工程で適用する必要があります。この製品は PP および ABS の用途に適しています。その有効成分が水性エマルジョンでポリマーを分解するため、ポリアミドでの使用はお勧めしません。

弊社が使用しているプラスチック部品のレーザー溶接について、レーザー出力と部品の寸法を非常に厳密に監視しているにもかかわらず、ばらつきがあることがわかりました。これにより、吸湿材の混合が適切でない可能性があるという結論に至りました。非常に安定した高品質の混合を実現する機器について学びたいのですが、御社に資料または問い合わせ先はありますか。

レーザー添加剤の効率が低い場合に最も可能性の高い原因は、射出成形手順でのレーザー添加剤バッチの不規則な分布です。この場合は、スクリュー速度と動圧を上げて射出成形のプロセス条件を調整することをお勧めします。これで問題が解決しない場合は、マスターバッチのメーカーと問題について話し合う必要があります。メーカーは、BYK-MAX P 4102 などの分散剤を添加することにより、マスターバッチ内のレーザー添加剤の分布品質を改善できます。これにより、射出成形時のレーザー添加剤のより均一な分布が促進されます。

HDPE にタルクまたは短いガラス繊維を充填することにより、PP の張力および衝撃強度を模倣することは可能ですか。他に添加できるものはありますか。

そのような種類の製品は多くの異なる部品に適用できる必要があり、すべての物理的特性と熱的特性が作用する必要があります。HDT が最大の問題で、PP に近づけることができないためです。弊社は、BYK-P 4101 などの高分子加工添加剤の使用をお勧めします。添加剤は、フィラーまたはガラス繊維の表面張力を低下させ、PE の表面張力に近づけます。BYK-P 4101 の主な利点は、その高い機能性であり、ポリマーへのフィラーの湿潤性と会合性が向上します。これにより、力学的特性、特に E モジュラス、衝撃強度、HDT を改善できます。