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よくあるご質問

自動車補修塗料

自動車補修塗料分野でお問い合わせの多いご質問をQ&A形式でご紹介しています。

 

BYK Automotive Refinish Coatings

溶剤系の自動車用上塗り塗料中の高表面積カーボンブラックのための分散剤を推奨するように求められています。何か紹介できる推奨品はありますか。

添加剤の種類は、使用する顔料の種類に強く依存します。最初に推奨するのは、DISPERBYK-2200, DISPERBYK-2000, DISPERBYK-2001 です。
下地塗装システムでは、顔料に対して 70%の固体添加剤のレベルを推奨します。
上塗り塗料の場合は、DISPERBYK-2013, DISPERBYK-2200DISPERBYK-2014 または DISPERBYK-161 を同レベルで添加することを推奨します。また、市販の実験室用製品(LP 製品)も利用可能です。これらの提案が役立ちそうでしたら弊社にご連絡ください。

H2O 下地塗装で濡れの問題が発生するときがあります。重要な基材でも十分な濡れを確保するためには何ができるでしょうか。

BYK-349, BYK-345 または BYK-347 などのシリコン界面活性剤を使用すれば、基材の濡れが良好になります。エネルギー表面が非常に低い場合は、BYK-3450 または BYK-3451 も試してみてください。

透明酸化鉄 Sicotrans Yellow 1916 の安定化のために DISPERBYK-190 を選択しました。樹脂フリーの研磨は非常に粘性が低く、40 ℃で貯蔵安定性がありますが、これを透明下地塗装に入れるとすぐに塗料がゲル化します。どうすればよいでしょうか。

DISPERBYK-190 は、樹脂フリーのスラリー研磨で非常に広範囲の製品を安定化するために適しています。透明酸化鉄にも適しています。この特殊な種類の顔料で生じる問題は、鉄イオンを含有しているため水性樹脂のゲル化を引き起こすということです。ゲル化を防ぐためには、スラリー研磨に 1~5%の DISPERBYK-102 を DISPERBYK-190(顔料に対して約 25%の固体添加剤)と組み合わせて添加することができます。レットダウンの前に、塗料システムの pH に合わせてスラリーの pH を調整することを忘れないでください。

現時点では水性透明仕上げの需要は無いのですが、今後のために、そのようなシステムを準備しておきたいと考えています。2K 水性透明仕上げにはどのレベリング添加剤が推奨されますか。

基材の濡れについては、BYK-345, BYK-349 または BYK-3455 のようなシリコン系界面活性剤を 0.2~0.5%で使用すると良いでしょう。クレーター防止性を向上させ、ある程度の表面スリップ性を得るためには、0.1~0.2%の BYK-331, BYK-333 または BYK-326 のような若干のポリマー系シリコンをさらに添加するのはどうでしょうか。

どうすれば水性の補修用下地塗装でメタリック配向を得ることができますか。EVA ワックス Cerafak-106 について溶剤系ではかなりの経験があるのですが、水性システムでは EVA ワックス Aquacer-526 が機能しません。

水の蒸発速度が遥かに遅いため、水性でのメタリック配向の機構は大きく異なります。つまり、有効な顔料配向の主要な機構は塗料のレオロジーです。したがって、塗料中のフレークの配向を維持するためには、ある程度の弾性部分を持つ擬塑性を付与する添加剤が必要です。ここでは、AQUATIX 8421 を試験することを強く推奨したいと思います。このワックスを適切な量で使用することで、メタリック配向のための良好なレオロジープロファイルが得られます。ただし、塗布粘度の調整はフローカップで行うべきではないということを覚えておいてください。擬塑性が要求される場合にフローカップは適切なツールではありません。この調整には回転粘度計を使用する必要があります。より高いフロップ値が必要な場合は、AQUATIX 8421 と Laponite RD を併用することができます。

プライマーに少量の BYK-378 を使用していますが、下地塗装を上塗りしたときに拭き跡の問題が生じます。このプライマーはウエットオンウエット塗装用です。

プライマーサーフェーサーが非常に良く研磨されていれば、基材の濡れとクレーター防止性を向上するために、プライマーサーフェーサーに BYK-378 のような活性シリコンを少量使用することができます。ウエットオンウエット塗り(研磨不可能)の場合、活性シリコンは乾燥したプライマーサーフェーサーの表面エネルギーを低下させて拭き跡を引き起こすことが予想されます。このような塗布の場合は、BYK-3550 を使用すると良いでしょう。BYK-3550 は、BYK-378 と非常に類似した表面張力の低下をもたらしますが、表面エネルギーには大きな影響を与えません。

ポリアスパラギン酸系樹脂に基づく 2K 補修用透明仕上げを開発していますが、このシステムのレベリングに苦闘しています。どの添加剤が推奨されますか。

ほとんどの場合、ポリアスパラギン酸系 2K 透明仕上げでは、非常に極性の高い変性シリコンを使用することで最高のレベリングが得られます。 良好な基材の濡れとクレーター防止性が得られる活性シリコンとして、BYK-306 があります。活性が比較的低いシリコンでは、通常、BYK-326BYK-327 が最適です。

水性の下地塗装に LAPONITE-RD を使用するときに、どうすればシーディングを防ぐことができますか。

最初に、撹拌しながら LAPONITE を脱塩水にゆっくりと添加しなければなりません。これにより、ゲル粒子の形成が防がれます。また、LAPONITE 溶液が液体である間にのみ添加することも重要です。ポリプロピレングリコールの後添加により、LAPONITE 溶液の使用時間は劇的に増加します。

特にカーボンブラックなどの水系用ピグメントコンセントレートに問題が生じています。ある理由でいくつかの増粘剤と共溶剤を添加する必要があります。

DISPERBYK-2012DISPERBYK-2014 は、減水とエマルションの両方の場合に、樹脂含有顔料の研磨に対する弊社の最初の選択です。スラリー研磨により、アミン、増粘剤、界面活性剤、共溶剤の存在が可能になります。両製品は、主に透明および不透明の有機顔料などの広範囲の顔料について良好な安定化をもたらします。カーボンブラックでは高漆黒度が得られます。pH に敏感なシステムの安定性に悪影響はありません。

LAPONITE RD についてはかなりの経験があるのですが、LAPONITE 溶液の貯蔵安定性を向上させようと考えています。

貯蔵安定性を向上するために、LAPONITE RD の添加量を 2%または 2.5%まで減少して試し、ポリプロピレングリコールと同量の LAPONITE をクリア溶剤に溶解した後に添加してください。LAPONITE RD の含有量を少なくすると、溶液の貯蔵安定性は長くなります。また、導電率またはイオン量が非常に低い、高度精製水を使用することも重要です。

アルミニウム顔料の濡れと分散を改善する添加剤があれば教えてください。

一般に、この問題に対して次の添加剤の 1 つを選択することができます。溶剤系システムについての話だと思いますが、その場合は弊社の DISPERBYK-162 または DISPERBYK-110 を 2.0~2.5%(顔料に対する固体)の添加量で試すことができます。また、見た目を均一にする(曇りを防止する)ためには、アルミニウムフレークの配向が重要です。この目的では次の添加剤を提案します。CERAFAK 103, CERAFAK 106, CERAFAK 110(芳香族フリー)、CERATIX 8561CERATIX 8563 または CERATIX 8566(芳香族フリー)。水性システムについての話でしたら、弊社の DISPERBYK-180DISPERBYK-192 または DISPERBYK-2060 を推奨、配向のためには弊社の AQUATIX-8421 と Laponite-RD の併用を推奨します。

アルミニウムとパールに適した添加剤を推奨してください。

提供された情報が限られているため、一般的な推奨事項の一部をお伝えすることしかできません。一般に、溶剤系システムの場合、弊社製品の DISPERBYK-162 または DISPERBYK-110 を使用することが可能です。通常、アルミニウム顔料には DISPERBYK-162 の方が適しています。ただし、一部のグレードのアルミニウムには DISPERBYK-110 が適しています。パール調顔料に対しては、ほとんどの場合、DISPERBYK-110 が最初の選択で、次にDISPERBYK-162 です。添加量は、アルミニウム顔料の場合は約 2~2.5%(顔料に対する固体)、パール調顔料の場合は 1.5~3%(顔料に対するこ固体)にしてください。水性システムの場合は、顔料に応じて DISPERBYK-2060DISPERBYK-192 または DISPERBYK-180 を提案します。使用量は、アルミニウム顔料の場合は 2~5%の間(固体顔料に対する固体)、パール調顔料の場合は約 5%(顔料に対する固体)にしてください。

自動車補修用の超高固体透明仕上げについて、たれを制御する方法として何を提案されますか。システムは、アクリル系ポリオール樹脂、酢酸ブチル、PMA、SS100 および酢酸ブチルグリコールなどの溶剤、イソシアン酸塩で構成されています。

ご説明のシステムでたれ抵抗性を向上するためには、以下の製品を試すことが可能です:RHEOBYK-415RHEOBYK-430RHEOBYK-431RHEOBYK-415 は、温度に依存しないたれ防止性を与える尿素変性溶液です。RHEOBYK-430(高分子尿素変性中極性ポリアミドの溶液)と RHEOBYK-431(高分子尿素変性非極性ポリアミドの溶液)は、擬塑性流動挙動、塗布後の高速な粘度回復、優れたたれ防止性が得られます。特に 50 ℃までの温度。ただし、増粘効果は常に溶剤の極性に依存するため、提案したすべての添加剤について試行し、たれ抵抗性とレベリングのバランスを維持することを推奨します。

Novoperm Yellow HR70 を低酸価でポリエステル樹脂に分散させるためには、どの分散剤が推奨されますか。現在、DISPERBYK-163 を使用していますが、顔料の濡れが不十分なため、張力に関して多数の問題が生じています。

通常、この顔料に対して有効な添加剤は DISPERBYK-163 です。CAB 含有システムについての話でしたら、DISPERBYK-2000 または DISPERBYK-2001 の使用を試すと良いかもしれません。ミルベースの粘度を低下させるためには、3~5%の n- ブタノールをミルベースに添加すると良いでしょう。推奨される添加量は、顔料に対して 15%の固体添加剤です。テクニカルサービスサポート

塗布粘度に影響を与えずに沈降およびたれを防止するために、自動車用ポリエステルパテの低せん断粘度を増加させる最適の添加剤はどれですか。

ご依頼ありがとうございます。Aerosil 200 のような親水性ヒュームドシリカと RHEOBYK-100 または RHEOBYK-7590 のようなひまし油誘導体の 2 つのチキソトロピー剤の併用を推奨します。Aerosil に対して約 20%の RHEOBYK-R 605 を添加することで、Aerosil の効率を向上することができます。
アミン促進性のパテでは、弊社の湿潤分散剤 BYK-W 969 をフィラーに対して 1%で使用することで、フィラーの充填を約 10%から 15%増加することができます。
コバルト促進性のパテでは、フィラーに対して 1%の BYK-W 966 を使用することで、約 6%のフィラーの増加を実現することができます。フィラーの増加を望まない場合は、これらの添加剤で粘度を下げるだけも可能です。その結果、沈降やたれの問題がない非常に滑らかなパテの調合が得られます。一般に、BYK-W 966 を含むパテは分離する量が減少します。

弊社の有機フタロシアニン顔料の 1 つについて、研磨して水性ペーストにする際の分散性に不満を持っている顧客がいます。顔料の分散性を改善する添加剤を探しています。

最初に、DISPERBYK-2012DISPERBYK-2014DISPERBYK-190 を試してください。フタロシアニン顔料について計算された湿潤分散剤の活性物質の 20~30%を使用することを推奨します。

 

Irgazine Red および Cinquasia Violet とTiO2を研磨するために Solsperse 26000 を使用しています。30 ℃で貯蔵すると 10 日間以内に粘度が 2 倍以上に増加します。粘度増加を防止するのに適した添加剤を推奨してください。この樹脂の場合、システムはポリエステルアミノ系樹脂です。

Irgazine Red と Cinquasia Violet には DISPERBYK-2001 をお試しください(計算:顔料に対して 25%の固体添加剤)。使用する TiO2 に応じて、DISPERBYK-110(塩基処理された TiO2 向け)または DISPERBYK-180(酸処理された TiO2 向け)が最適な選択です(TiO2 に対して 1.5%の固体添加剤)。共研磨(すべての顔料を合わせて研磨する)の場合、個別の顔料について計算し、それに従って湿潤分散剤の量を加算してください。

Laropal A 81 + DISPERBYK 163 または DISPERBYK 161ベースの汎用ペーストを、自動車補修用塗料のための最終の自動車用メタリック下地塗装を製造する混合システムで使用しています。この下地塗装は次の成分からなります。22~28%のUracron CR 226 XB50、24~29%の CAB 551-02、25%の BAc、最大 20%の汎用顔料ペーストの組合せ(Al、雲母などを含む)。製造されるメタリック下地塗装は、ほとんどのシェードで問題はありません。Cinquasia Violet R NRT 201D および Irgazin Blue A3RN/Hostaperm Blue RL-01 またはそのいずれかが顔料の組合せにある場合、最終の下地塗装に成分を混合する段階で、常にではないですが多くの場合に凝結が見られます。このような問題に対する解決策を提案することはできますか。これらの汎用ペーストをメタリック下地塗装の極性システムで使用できるように安定化するための解決策が無い場合は、アクリル樹脂に基づく Cinquasia Violet R NRT 201D とインダントロンのペーストの調合を提案してください。迅速にご回答いただけると幸いです。

説明されている現象は、下地塗装の分野で非常によく知られています。多くの場合、顔料が十分に安定化されていても、CAB は問題を引き起こします。主な注意事項として、次の 2 つがあります。顔料そのものの安定化。Irgazin Blue には 15% DISPERBYK-110(顔料に対する固体添加剤)、Violet I には 25%の DISPERBYK-2000または DISPERBYK-2001 の使用を推奨します。残念ながら、どちらがより適切な選択かはシステムに強く依存するため、提案することができません。最初に DISPERBYK-2001 を試すのはどうでしょうか。上記の 3 つの添加剤はすべて、CAB を添加したときの安定性を向上させます。次に、CAB 溶液は確実により高いせん断力の下で添加してください(高速溶解機)。多くの場合、低速での導入(例えば撹拌機による導入など)は再凝結の理由になります。また、CAB を添加する前のピグメントコンセントレートの粘度を高くすることも、より高いせん断力を加えるために有効です。これらの提案により、求めている結果が得られるはずです。